DVDとBlu-rayにおけるセーフティーゾーンについて

公開日
2024年6月28日

皆さんは動画を作る時に【セーフティーゾーン】を意識されていますか?

弊社でオーサリングをするにあたり、お客様からご支給いただく素材映像の中には、

見切れる可能性がある位置に文字が配置されているものがとってもとっても多いです。

例えばこんな感じ…

 

ここ最近は、YouTuberの皆様から映像をディスク化したい!というご依頼も非常に多くいただきます。
その際、YouTube等の配信で流す映像では、この「見切れ」は気にする必要がないので

画面のキワにテロップなどの文字が入っている映像が増えたのかな?と推察します。

また、今はスマホやタブレットなど手軽に映像が作れるアプリもたくさんありますよね。

やはりその際「見切れ」を気にされる方はそういません。

 

DVDBlu-rayにおいて、画面上に確実に表示される範囲のことを「セーフティーゾーン」と言います。

・セーフゾーン

・セーフティエリア

・セーフマージン

など、言い方は様々あるようですが、いずれも同じ意味です。

では、どうしてこのような制限があるのでしょう?

 

◎テレビ放送の変化

テレビがアナログ放送(アスペクト比4:3)だった時代、セーフティーゾーンは80%でした。

つまりは見切れが生じるのは20%ほど…

確かに思い起こせば、昔のブラウン管テレビは厚みがあってふっくらしていて、

上下左右に映像は映っていませんでしたよね。(歳がバレてしまう…)

そんなテレビ放送の変化に合わせて、大きく変わっていったものがあります。それは…

◎映し出すモニターの多種化

アナログ放送からデジタル放送(アスペクト比16:9)に変わり、

テレビモニターも、技術の向上も相まって薄型フラットが主流になりました。

またテレビだけでなく、YouTubeやデジタル配信で映像を楽しむ人も増え、

映し出すモニターもタブレットやパソコン、スマホなど多種化しました。

 

これによってセーフティゾーンも80% 85% 88% 90% 93%100%と広がっていきました。

つまりは古いモニターであればあるほど見切れてしまうというわけです。

実際に社内にある2008年製の某有名国内メーカーのモニターは、セーフティーゾーンに収まっていないものは全て見切れます。

 

◎セーフティーゾーンは何%で作るべき?

結局のところ、DVDBlu-rayにおけるセーフティーゾーンは何%がいいのでしょう。

出来上がったディスクを手に取ったお客様が【どのようなモニターで映しても見える範囲】と考えたときに、

プラチナディスクとしては 本編映像は90% メニュー画面は85% が妥当だと判断しています。

メニュー画面を5%狭く設定する理由は、単純にメニューボタンがキワのギリギリにあったらカッコ悪いからです。

メニューボタンは映像内にあるテロップのように、見切れない位置にあればいい、というわけにはいきませんよね。

これから動画を作成される方は、ぜひセーフティーゾーンを考慮して文字を配置してみてくださいね♪

メニュー画面の制作ガイドもご用意しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

*DVDの詳細はこちら、Blu-rayの詳細はこちら

 

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