マスタリングについて
レコーディングしてミックスダウンされた音源は、そのままでは音楽CDのマスターにはなりません。
プレス用のマスターを作成する作業を『CDマスタリング』と呼びます。この作業を経て初めてCDマスターが完成します。
マスタリングとは
マスタリングの定義は大きく2つあります。
① CDを大量生産するためのスタンパー(原盤)を作る作業の事。
② 音楽作品を仕上げるにあたって、最終的な音量や音圧・音質などを調整する作業。
①は実際にプレスする工場内で行う作業ですので、弊社の簡易マスタリングは②にあたります。
具体的には、ミックスダウンされた音源の並び替え、曲間の秒数設定、必要に応じてフェードイン・フェードアウト処理を施します。
また、CDを通して聴いた時に「曲毎に音量のバラつきがあって聴きづらい…」ということが無いよう、 全体の音圧を整えます。
その後、CDフォーマットに変換し、プレスマスターを作成します。この一連の作業を弊社では「マスタリング」と表現しています。
なお、弊社ではマスタリング後に「検証盤」をお送りし、実際の音源を必ずご確認いただいております。
実際の商品で初めて音の仕上がりを確認する、ということはありませんのでご安心ください。
マスタリングを依頼するか迷った時は
CDの制作を検討する中で、マスタリングを依頼する必要があるのか分からない場合は、
まずはご自身の手元にある音源が今どういった状態なのかを確認していただく必要があります。
・マスタリングが必要なパターン
データ形式が「.wav」や「.mp3」等、PCやスマホで再生することが出来る音源データの場合、
そのままではマスターになりませんので【マスタリングが必要な状態】となります。
・マスタリングが必要無いパターン
【CDプレスの場合】
「DDP」データの場合、そのままデータでのご入稿が可能です。(海外プレスのみ「ISO」データも可)
もしくは、CDプレイヤーで再生可能なディスクをお持ちの場合は、そのままマスターとして使用出来ます。
【CD-Rコピーの場合】
CDプレイヤーで再生可能なディスクのみ、そのままマスターとして複製出来ます。
ミックスダウンとの違い
ミックスダウンは、簡単に言うと「録音した音の細かい調整作業」で、マスタリングの前に行われる作業になります。
具体的には、ボーカルや各楽器等パート毎の音量を調整したり、楽曲に合わせた音色に調整/加工をするのがミックスダウンです。
マスタリングでは「ドラムだけ」「ボーカルだけ」等、パート毎の音圧調整は基本的には出来ないので、注意が必要です。
事前のミックスダウンで自分好みの音量バランスや音色に整え、その音源をマスタリングでバランスよく一つのCDにまとめます。
マスタリング作業中の画面
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