ジャケットの種類を知ろう
CD/DVD/Blu-rayのケースにセットするのはディスクだけではありません。
付属の印刷物を知ることで、どこに何を表記したらいいのか、最終的な完成のイメージがしやすくなります。
各部印刷物について(ジュエルケースの場合)
ジャケットやバックインレイ等、それぞれがどの部分を指すのかを理解することで、完成した時のイメージがしやすくなります。
ここでは一番オーソドックスなジュエルケースを元に解説していますが、基本的にどのケースでもパーツの役割は変わりません。
まずは各部印刷物の名称と、最終的なセット時の見え方を理解しましょう。
ジュエルケース | 厚さ10mmの最も一般的なプラケース。別名Pケースとも呼ばれています。 *その他のケースについてはこちら |
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トレイ | CDをセットするトレイ。透明が一般的ですが、黒や白などもあります。 |
バックインレイ | トレイの下に挟み込むパーツ。CDを外した時に見える中面と、ケース裏側になる外面で構成されています。 |
ジャケット | CDの表紙。二つ折りや複数ページのブックレットにすることで、歌詞カードの役割もしています。 |
オビ | ケースの側面に被せる細長いパーツ。主にCDのタイトルやアーティスト名、バーコード等が記載されています。 |
ジャケットの種類を知ろう
フロントジャケット
フロントジャケットは、ケースの表面に入るジャケットで、曲数や表記する内容のボリュームによってページ数などを決めます。
参考例:3曲入りのミニアルバムを想定し、2つ折りのジャケット(4Pジャケット)で考えた場合です。
【表1】
アルバムの顔となる写真やタイトル、アーティスト名などを入れます。
【表4】
セットするとケースの中面に来るため、ケースを閉じている状態ではほとんど見えません。
収録曲やメンバー構成、レコーディングやデザインに関わった方などのクレジット表記を入れたり、写真や御礼文を入れたり、比較的自由度の高いページになります。
歌詞をジャケットの中面に収めず、このページに最後の曲の歌詞を掲載することもあります。
【表2】【表3】
ジャケットを開いた時の中面で、主に歌詞を表記して歌詞カードやライナーノーツとして使われます。
歌詞の無いインストCDの場合は、レコーディング風景やイメージの写真、イラスト等を掲載したり、ページ数を増やしてフォトブックとして作ったり、プロフィールやご挨拶文を入れることもあります。
バックインレイ
片面はケースの裏面になるため、曲目や価格表記などの情報や、複製禁止文を表記します。
左右の細い部分はケースの側面になりますので、タイトルやアーティスト名、品番を表記します。
この部分の表記がないと、帯を外した際に側面が無地になってしまいますのでご注意ください。
*詳細はこちら
もう片面はディスクをセットするトレイの下に見える部分で、写真やイラストがメインになります。
トレイの色を白や黒にされる場合は、インレイ内側は完全に隠れますので、デザインは不要となります。
オビ(タスキ)
コの字型に折りケースの側面に被せるパーツで、表側、背表紙、バックインレイ側の3面でデザインします。
表面には作品のキャッチコピーやリード文、タイトルやアーティスト名等を記載することが多いです。
背表紙にはタイトル、アーティスト名、品番に記載が一般的で、棚に並べた時に重要な役割を持ちます。
バックインレイ側には曲目、バーコード、価格表記、レーベル名等、細かい情報を記載することが多いです。
また、表側はジャケットと、バックインレイ側はバックインレイと干渉するため、デザインには注意が必要です。
*帯についての詳細はこちら
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