音源を作るには
目的を明確にして音源を作ろう!
レコーディングについて
レコーディングには「一発録り」と「重ね録り」があります。
一発録り
すべてのパートを一斉に演奏しながら録音していく方法で、ライブ感のある録音ができます。いきなりマスター・ステレオ音源にする場合と、一度マルチ録音して後から細かな調整を行いステレオ・マスターにする場合があります。
全メンバーがミスなく録り終えることができれば、時間も早くできるので安くできます。しかし、Noミスで演奏するには、個人の力量が相当必要とされるので難しい録音方法となります。
マルチ録音した場合は、ボーカルや楽器間の音の被りがあるので、ミキシングの時には十分気をつけないと位相づれが発生し本来の音と異なってしまうことがあります。
重ね録り
それぞれのパートごとに録音していく方法です。
一般的なレコーディングの流れとしては、一度全体で演奏をして土台となるリードを作ります。
リードを聞きながら(クリックを聞く場合もあります)ドラムパートをレコーディングします。(ドラムと同時にベースを録る場合もあります)
ドラムパートに合わせてベース、続いてギターをレコーディングします。
次にギター・ソロやシンセサイザー、ピアノ、パーカッションなどの各パートを重ねてレコーディングします。
最後にヴォーカル録りに入ります。
重ね録りの場合、各パートを録ってはセッティングを変えるなど、時間はかかりますが、ミスを発見した時にパートごとで曲の部分差し替えができるので、全てのパートを録りなおす必要がありません。
また、録音後の編集・修正が一発録りよりも幅が広く高品質を保てます。
ミックスダウンについて
ミックスダウンは、トラックダウン(TD)とも呼ばれ、レコーディングをした各パート(トラック)の様々なサウンドの音量や定位をバランス良くして、ステレオ・2トラック(2MIX)にまとめあげていく作業のことです。
各パートの意見を聞きすぎて、結果的にヴォーカルが聞こえない状態にならないよう、全体のバランスに注意してミックスダウンをしましょう。
マスタリングについて
マスタリングは、2トラック(2MIX)にまとめられた音源を使って行う作業で、トラックダウンのときほどの自由度はありませんが、若干の調整を行うことは可能です。
音の作り込み
“ヴォーカルをもう少し前に出したい”といった場合には、イコライザーでヴォーカルの成分が多く含まれる帯域を調整するといった作業を行います。
その場合、ヴォーカル以外の楽器も一緒に上がってしまいますので、バランスに関する調整はできる限りトラックダウン時に済ませ、マスタリングではアルバム全体のバランスを考えて作業を行いましょう。
音圧・曲間の調整
各曲の音作りが終わったら、次にフェード処理(曲前後のl不要な余白)を切り取り、曲順・曲間を決めていきます。
曲順・曲間を決めたら、次に全体の音圧を調整してバランスをとっていきます。
PQコードなどの打ち込み
楽曲の冒頭にPQコードと呼ばれる信号を打ち込みます。
このPQコードを打ち込むことによって、CDプレイヤーでかけた時の頭出しなどが可能になります。
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