音源制作について
PlatinumDISCでは、音源データをマスタリングするところから携わらせていただくことが多いですが、
その際ご支給いただく音源データは完パケ(ミキシング作業が終わった完全な音源)であることが前提です。
ここでは音源のレコーディングからミキシングをする上での注意点をご案内いたします。
レコーディングについて
レコーディングには「一発録り」と「重ね録り」があります。
一発録り
すべてのパートを一斉に演奏しながら録音していく方法で、ライブ感のある録音ができます。いきなりステレオマスターにする場合と、一度マルチ録音した後に細かな調整をして、ステレオマスターにする場合があります。
全メンバーがミスなく録り終えることができれば、時間も早くできるので費用を抑えることができます。
しかし、Noミスで演奏するには、個人の力量が相当必要とされるという難点があります。
マルチ録音した場合は、ボーカルや楽器間の音の被りがあるので、十分に注意しながらミキシングをしないと、位相ずれにより本来の音と異なってしまうことがあります。
重ね録り
それぞれのパートごとに録音していく方法です。
一般的なレコーディングの流れとしては、一度全体で演奏をして土台となるリードを作り、リードを聞きながら(クリックを聞く場合もあります)ドラムやベース等のリズムパートをレコーディングします。
ドラムに合わせてリズムギター、次にギターソロやシンセサイザー、ピアノなどの各パートを重ねていき、最後にボーカルをレコーディングします。
重ね録りでは、各パートを録ってはセッティングを変えるなど時間はかかりますが、パートごとに録り直しや差し替えが出来ます。
また、一発録りよりも編集が容易く、比較的高品質を保てます。
ミックスダウンとは
トラックダウン(TD)とも呼ばれ、個別に収録されたトラックの音を調整して最終的にステレオ音源として完成させる作業です。
音源の定位(左右間の配置、奥行き)、音質(低域~高域までのバランス)、広がり(リバーブ)などに注意して作業を進めていきます。
マスタリングとは
ミックスダウン後の音源を、CDとして再生できるフォーマットに変換して、プレス用のマスターを作る作業のことです。
また、各曲の曲間秒数の設定や、各曲の音圧レベルを揃える等、CDとして聴きやすいように整える作業も含まれます。
具体的な作業として、音質補正・曲間補正・音圧レベル補正等があります。
*マスタリングについての詳細はこちら
音の作り込み
“ヴォーカルをもう少し前に出したい”といった場合には、イコライザーでヴォーカルの成分が多く含まれる帯域を調整するといった作業を行います。
その場合、ヴォーカル以外の楽器も一緒に上がってしまいますので、バランスに関する調整はできる限りトラックダウン時に済ませ、マスタリングではアルバム全体のバランスを考えて作業を行いましょう。
音圧・曲間の調整
各曲の音作りが終わったら、次にフェード処理(曲前後のl不要な余白)を切り取り、曲順・曲間を決めていきます。
曲順・曲間を決めたら、次に全体の音圧を調整してバランスをとっていきます。
PQコードなどの打ち込み
楽曲の冒頭にPQコードと呼ばれる信号を打ち込みます。
このPQコードを打ち込むことによって、CDプレイヤーでかけた時の頭出しなどが可能になります。
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