音楽配信とCDの音圧について

公開日
2024年9月13日

近年、CDの発売に合わせて、音楽配信サイトでのデジタルリリースが主流になりつつあります。

音楽配信には、〈ダウンロード配信〉と〈ストリーミング配信〉があり、
〈ダウンロード配信〉は、CD音源と同じ音圧レベルで再生されるのですが、

〈ストリーミング配信〉では、各配信プラットフォームによって最大音圧レベルが決まっています。

その為、CDで聴く音源と実は違いがあることを、みなさんはご存知でしょうか?

 

*CDと配信どっちの方が音圧が高い?

一般的に、ストリーミング配信に比べ、CDの方が最大音圧レベルが高いと言われています。
その為、CDの音源をそのまま配信すると、配信サイト内で最大音圧レベルを自動的に下げられてしまうのです。

この自動で音量を基準値に揃える〈ラウドネス・ノーマライゼーション〉という機能によって、

本来の楽曲が持つダイナミズム(力強さ)が失われてしまうのです。

その為、事前にマスタリングで音圧レベルを調整する時に、
CD用と配信用、2通りの音圧レベルの音源を作っておくと良いでしょう。

*最大音圧レベルはどのように設定したら良い?

一般的に、配信サイト用マスターは【-14 LUFS】に設定すると良いと言われています。
※LUFS(Loudness Units Full Scale)…音楽を人が感じる強さを表す音圧レベルの測定方法

【-14 LUFS】に設定された音源であれば、そのままの最大音圧レベルで配信されます。
もしレベルが規定値より小さい場合は、自動的に大きくしてくれるわけではなく、

あくまでも、最大音圧レベルを規定レベルまで下げるだけなので、その点は注意が必要です。

配信とCDの音圧の違い

左:Spotify の音圧レベル-14.6(LUFS) 右:CDの音圧レベル-8.5(LUFS)

*まとめ

今回は、CDとストリーミング配信の最大音圧レベルの違いについてご説明しました。

せっかく多くの人に聴いてもらうことが出来るデジタル配信ですから、

自分の理想とした楽曲の音圧レベル、バランスのままで、配信したいですよね。

配信用の音圧にもこだわってみることで、少しでも良い音で配信出来るようになるかも…?

 

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