DVDとBlu-rayのリージョンコード

公開日
2024年7月5日
先日海外に住む親戚から「日本のドライヤーを使ってみたい」とリクエストがありプレゼントしました♪

その際「そのままでは使えないから変換プラグを買ってね」とメッセージを添えました。

日本の家電を海外で使う際には「変圧器」や「変換プラグ」が必要なのはご存知の方も多いと思いますが、

実はこれとちょっと似たようなことがDVDBlu-rayにもあります。

 

ジャケットの裏にこのような表記は見たことはございませんか?

これはDVDBlu-rayのディスクに割り当てている地域番号(region code・リージョンコード)を示しています。

各国のリージョンコードは以下の通りです。

 

◎DVDのリージョンコード

ALL

全世界。どのリージョンでも再生可能

1

バミューダ諸島カナダアメリカ合衆国 および その保護下にある地域

2

中東諸国、西ヨーロッパ中央ヨーロッパエジプトフランス保護領、グリーンランド日本レソト南アフリカ および スワジランド

3

南アジア香港マカオ韓国 および 台湾

4

央アメリカカリブ海諸国メキシコオセアニア南アメリカ

5

アフリカ、旧ソビエト連邦諸国、インド亜大陸アフガニスタンモンゴル北朝鮮

6

中国本土

◎Blu-rayのリージョンコード

フリー

全世界。どのリージョンでも再生可能

A

日本、南北アメリカ、東南アジア、朝鮮半島、台湾

B

ヨーロッパ、中近東、アフリカ、オセアニア

C

中央・南アジア、中国、ロシア、モンゴル

 

ディスクのリージョンと、その国の再生機器のリージョンが一致しないと再生できないようになっています。

では、なぜこのような仕組みがあるのでしょう。

 

◎リージョンが必要な理由

例えば、ハリウッドで映画が上映され、話題となれば、それより少し遅れて日本でも上映されますね。
日本での公開時期より前に、その話題の映画のDVDやBlu-rayが発売されれば、
輸入盤を購入し、上映より前に日本でも見ることができるようになってしまいます。
映画等の興行収益を損なわないためにも、リージョンコードのアクセス制御が必要になってくるわけです。

販売者が地域ごとに内容、発売日、価格を調整できることがリージョンコードのメリットです。

 

「別にそんなの関係なかったら、リージョンはALL(フリー)でいいでしょ?」

「少しでも多くの人に見てもらったほうが嬉しいし…」

 

もちろんこのご意見は正解なのですが、間口を広げれば広げるほど、複製リスクも増えます。(いわゆる海賊盤)
プラチナディスクのお客様ですと、行政関係の内容が含まれたディスクなどを作成する際はリージョン「2」「A」をお勧めしております。

これは、海外への情報流出を極力減らす狙いがあります。

ご用途によってリージョンを使い分けることもプロフェッショナルなディスク制作の1つとなります。

 

ちなみに、リージョンコードの設定はオーサリング作業の中で行いますので、
プラチナディスクでオーサリングを賜る場合は、必ずヒアリングさせていただく事項となります。

これから動画を作成される方はぜひ参考にしていただければと思います。

*DVDの詳細はこちら、Blu-rayの詳細はこちら

 

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