トンボと塗り足しについて

公開日
2024年5月31日
印刷物のデザインをする上では避けて通れない【トンボ】と【塗り足し】。

印刷やデザインの分野ではお馴染みの用語ですが、具体的にどういうものなのでしょうか。

 

トンボ(トリムマーク)とは

トンボ(トリムマーク)とは、印刷や断裁位置を明確にするために必要不可欠な「マーク」で、
テンプレートの四方の角にある、カギカッコのようなマークのことです。

下図の様に内側のトンボ(トリムマーク)の延長線が、仕上がり位置となります。

塗り足しとは

塗り足しとは、実際の仕上がりサイズから外側に3mmを足した部分のことです。
この部分は断裁時に切り落とされる部分になるのですが、背景など紙のフチまで印刷をしたい場合には、

この塗り足しと呼ばれる部分が必要になります。

なぜ塗りたしが必要?

データは大きな用紙にまとめて印刷され、それを断裁して実際のサイズに仕上げていきます。
仕上がりのフチまで背景や写真が入るデザインで、もしも塗り足しがなかった場合、

断裁のほんの僅かなズレで、用紙の色(白地)が出てしまう可能性があります。

その際、仕上がりサイズから余分に背景や写真の幅を広げておけば、

用紙の色(白地)が出ることなく、フチまで印刷がされた仕上がりにすることが出来ますね。

塗り足しを作成するときの注意点

ご説明の通り、塗り足しはあくまで白地が出ないように作られるものなので、
前提として「切り落とされる部分」という認識になります。
そのため、仕上がりに収めたい文字やイラスト、ロゴマークを配置する際には、

塗り足しの部分にそれが近付きすぎないよう、十分余裕を持って配置してくださいね。

 

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