Akihiro Nshiguchi Quartet
PINGO
2013年20日  2200円+消費税  DNCD-02
 PINGOはラテン語で彩色すると言う意味を持つ言葉です。4人のメンバーがそれぞれの色を塗り重ねながら一曲の絵を作り上げていくように、という思いを込めました。曲から4人の音の重なりや変化を感じてもらえれば幸いです。
 
1. Pathos of Sunrise
2012年はたくさんの曲を書くという一つの抱負があったのですが、初日の出を見た元旦に書き上げた曲です。あいにくの曇りでよく見えなかったのですが雲と雲の隙間から見える日の出がとても美しく感じました。
 
2. Scarecrow 
題名は「かかし」と言う意味です。2012年の夏に新潟県越後妻有の大地の芸術祭に訪れる機会があったのですが、曲が出来上がった時に、そこでの展示の一部であった世界かかしコンクール(山道に大量のかかしが展示されています)の事を思い出し、曲名にしました。
練習のつもりで演奏した録音がとても新鮮だったのでそのまま採用しました。
 
3. Was
ある日の早朝に書き上げた曲です。出だしのメロディーから次々とメロディーが湧き出て来たのを覚えています。何かをきっかけに、大きくまたは小さく昨日の自分とは違う自分になっていきます。それが成長と言う事なのかなと改めて思いこの名をつけました。
 
4. Ugnapiz 
この曲はもともと違うアレンジで演奏していたのですがクラヴィコードという古楽器の発音原理を用いた楽器Neovichord(ネオヴィコード)を使用し、東洋の不思議な感じが出た曲になりました。Ugnapiz(ウグナピズ)逆から読むとZipangu(ジパング)になります。
 
5. Centro Ⅰ
6. Centro Ⅱ

以前に南米エクアドルの方に演奏旅行に行く機会があったのですが、エクアドルのキトにはCentoro(セントロ)というコロニアル時代に建てられた中世ヨーロッパの町並みが世界遺産として保存されています。南米の雰囲気から一転してタイムスリップしたかのような不思議な感覚でした。曲を書いている時にその情景を思い出し曲名にしました。
同時にこの曲はメンバーをそれぞれフィーチャリングできるアレンジにしました。前半はハクエイ氏、全体を通してドラムの大村氏、後半は安ヵ川氏の弓とサックスの奏でる二つのメロディーが見所です。
 
7. Improvisation
その名の通り即興の演奏です。題材もなにも無い状態から4人で演奏しました。自分はサックス奏者でもありますが即興演奏家であるという意識を常に持つようにしています。このバンドはそういった意味でもとても刺激的な即興演奏家達が集まったバンドだなと感じます。

8. Möwe
Möwe(メーヴェ)とはドイツ語でカモメを意味します。カモメが波風に身を任せながらゆらいでいる情景をイメージしました。
今回はカモメを大村氏によるインド伝統楽器タブラのリズムに乗せてみました。
 
9.BSFA
Balloon seller flies away(風船売りのおじさんが飛んで行っちゃった)という変わった題名なのですが、何かこの曲から物語が続いていきそうな曲を書いてみたいなと思って書きました。みなさん、おじさんがこの後どういった冒険をするのかを、是非想像してみて下さい。
 
10.Baby and Bells
エンディングは当初決めていたものではないのですが、ハクエイ氏による粋な計らいであえて曲を解決させない形になりました。この物語の続きは生まれくる子ども自身がという意味が込められています。
この曲を2013年1月に生まれた甥っ子に、そして、これから生まれてくるたくさんの子ども達に贈ります。
 
 
2013年 1月 西口明宏