小池 純子
Danny Boy
2010年6月23日  ¥2.500.-  DMCD-07

 1 . How Insensitive (Antonio Carlos Jobim)

2 . Monk's Walk (Junko Koike)
3 . Danny Boy (Traditional)
4 . Summertime (George Gershwin)
5 . Lush Life (Billy Strayhorn)
6 . Jimmy's Smile (Junko Koike)
7 . I Got Rhythm (George Gershwin)
8 . Blues For Children (Junko Koike)
9 . Body And Soul (Johnny Green) 

 

小池純子さんと初めて出会ったのはもう15年以上前、
ベーシストとして彼女のカルテットに参加したのが最初であったと記憶している。
彼女の純粋で、骨太で、歌心あふれる演奏は、常にリスナーのみならず、ミュージシャンの高い尊敬を集めている。

最近では、純子さんとは町田のジャズ喫茶Nica'sで定期的に共演させていただいている。


今年に入ってNica'sでのライブ前、彼女から単身渡米し、 ニューヨークでレコーディングしてきたという話を聞いた。

メンバーはPeter Washington(b) , Greg Hutchinson(ds) Jimmy Heath(ts,ss )
プロデューサーは、ニューヨーク在住のギタリスト 井上智さん。
彼女の、強い思いで実現した世界最高峰のメンバーである。

「どうしてもこのメンバーで自分のアルバムを作りたかった。」
その気持ちで単身渡米する行動力も敬服するが、さらに聴かせて頂いた音源に
度肝を抜かれた。

最高のメンバーが純子さんに触発され、いつも一緒に演奏しているような、
とても息の合ったアンサンブルを聴かせているのだ。

気をてらったところ、力の入った所がなく、聴きこむほどに、張り詰めていたものが取れ、光が溢れて安らぎを覚えた。

まさしく がっぷり4つに組み、高い精神性で繋がった、魂が震える名演であった。

「この作品を世に送り出す為にレーベルを立ち上げたんだ。」
直感した僕は、すぐに純子さんに会い、D-musicaレーベルからリリースする運びとなった。

最後に純子さんの持つ深い音色の理由が書かれている彼女の紹介文を
ホームページから引用したい。

安ヵ川 大樹

She has made art of her life by travel, study and experience.
She begin by moving into a deserted house in the mountain in Shinshu, Japan. She would practice her music while listening to the sound of nature, From there, she traveled and lived in India. Hearing again the songs of birds and the sounds of the wind, she also listened to the prayer-songs of various faiths and the planting-songs of different regions. After a chance meeting with Barry Harris in Tokyo, she was joined his workshop in NYC. She found in his music the silence that she felt in nature.

Thomas J. Haslam



1日目のピアノトリオの録音が終わったところに、
ワシントンD.C.でのモンクコンペティションの審査員を終えてかけつけてくれたジミー・ヒース。

間近で聴くジミーの音色は深く、私の心はたちどころに満たされ、
スタジオはリラックスした愛情あふれる空間になった。

 

Lush Lifeの作曲者ビリー・ストレイホーン直筆の譜面をくださったジミー。
そしてこの作品には収録されなかったが、リハーサルでのジミーとのデュオは私の宝物だ。
私のアレンジを誠意をもって理解してくれたピーター。
フルセットのドラムを自宅から運んでくれたグレッグ。

彼らの素晴らしい人柄と素晴らしい音楽、心からありがとう。

小池純子