村山 浩
Ballad of Lyrics
2009年7月25日  ¥2.500.-  DMCD-02

1 . Ballad of Lyrics For Lilika ( Hiroshi Murayama )

2 . BeBop ( Dizzy.Gillespie )
3 . Come Rain or Come Shine (Harold.Arlen ,Johnny.Mercer)
4 . Coming from the Seine (Hiroshi Murayama)
5 . Freemason (Hiroshi Murayama)
6 . The Look of Love (Burt.Bacharach ,Hal.David)
7 . My Funny Valentine (Richard.Rodgers , Lorenz.Hart)
8 . The Deep Valley (Daiki Yasukagawa )
9 . New Change Up (Hiroshi Murayama)

 

 

 

シャンピニー・シュー・マンヌ にて               2008年9月22日

私が、村山 浩のジャムセッションで演奏するのを耳にしたのは、一年前、私自身が演奏していた晩、パリのデュック・デ・ロンバにおいてであった。
私は、彼のジャズピアノへのとても "クラシック"なアプローチに興味を抱いた。
"クラシック"という言葉で言いたいのは、エレガントに、美しいハーモニーとともにスイングする、ジャズの伝統においてのそれである。

最近、彼は私に、安カ川大樹(Bs)、フィリップ・ソアラ(Ds)とともに、パリで録音した音源を聴かせてくれた。
そこで私は、このピアニストの数ある長所を十分に認めることができた。
驚くべき明快で澄んだ音色、正確な音の組み合わせ・配置配列、そしてレパートリーの選択における趣味の良さ。
そのレパートリーについて、村山 浩の諸作品のリズムとハーモニーの豊かさに、
私は関心をもった。

?"Ballad Of Lyrics (For Lilika)"は、メロディのセンス、叙情性、感受性とともに、ビル・エバンスの洗練を思い出させる。とても美しいバラードである。
非常に早いテンポで演奏されている、ディジー・ガレスピーの"BeBop"にも同様に私は驚かされた。古典美に加えて、彼のビ・バップへの理解を認めることができる。"Freemason"においては、浩はこの入り組んだコード進行のうえで、とてもスムーズである。バート・バカラックの歌曲、"The Look Of Love"はとても独創的であり、4分の7拍子のアレンジがなされている。この変拍子のうえで、流れるようでいるのは容易ではないが、浩はそこでも全くリラックスしなめらかだ。
"New Change Up"は私たちに、このピアニストの作曲における才能の別な面を示している。
ここでは、神秘的な雰囲気が放たれていて、やはり彼が豊富な創造力を持っているということができる。

私は、ゆえに、この録音を聴き、たいへん満足した。
そして村山 浩がジャズピアニストとして、大いなるキャリアを約束されていると確信している。
彼はすでに素晴らしいジャズマンであるが、私は彼を祝福しつつ、彼がふさわしい承認を手にすることを願う。

 

ジャズ・ピアニスト  アラン・ジャン・マリー